レシピ
ホタテのソテー赤紫蘇の“アイオリ”ソース
ホタテのソテー赤紫蘇の“アイオリ”ソース
体の中にも外の世界と同じく陰陽があります。体において陽は気、陰は血、津液にあたると薬膳では考えてきました。春は大地の陽の力が強くなる季節で、それに伴い体の中の陽=気も強まります。“気”が春になると待ってました!!と、ばかりにぐんっと急に勢いを増します。木の枝が伸びるように上へ上へと気は昇り、突き出ようとして暴れ始めます。これに情緒も引っ張られ、イライラを感じたり、怒りっぽくなったり不安定になる事が多く起きます。また気が上ばかりに向かうため、下へと降りて来ずお通じが止まりがちに。
春の薬膳ポイントは①気の巡りをキレイに調えてイライラ解消②気の巡りを下へと向けてお通じ改善、デトックスを。貝類にはこの“気”の乱れを調えるのに良い働きをするものが多くあります。今回の薬膳には気を調えるホタテ、お通じ改善の菜の花、気の巡りをサポートする生薬“赤紫蘇”を使っています。
貝類と相性抜群なとろ〜りとした“アイオリソース”に赤紫蘇を加えて香り高く良い風味に。ホタテのソテーにからめて美味しくいただき、春のイライラとお通じの乱れを調えていきましょう。
【材料2人分】 ※調理時間15分
- ほたて貝柱(刺身用) 4粒
- 菜の花 4本
- 赤紫蘇(乾燥) 小さじ2
- 卵 黄 1個分
- 酢 小さじ1
- 白ワイン 小さじ1
- バター 30 g
- 塩 少々
作り方
- 赤紫蘇を手で揉み細かくし、飾り付け用に少量取っておく。菜の花の葉を2〜3枚飾り付け用にみじん切りにする。バター20gを耐熱容器に入れ、レンジ(600W)で約20秒加熱して溶かす。これに赤紫蘇、卵黄、酢、白ワインを加えて混ぜ合わせ、ラップをかけずにレンジで約10秒加熱し手早く混ぜる。ソースがサラサラだったらもう10秒加熱。マヨネーズ程の硬さになったらOK。塩で味を調える。※ダマになっても手早く混ぜる事でなめらかになります。
- ホタテの両面に軽く塩をする。フライパンを中火にかけて残りのバターを温める。ホタテの表面の水気をペーパーで押さえて菜の花と共にフライパンで両面ソテーする。
- お皿に赤紫蘇のアイオリソースを広げてホタテ、菜の花を盛り付ける。刻んだ菜の花の葉、赤紫蘇を散らす。
- ホタテ…気の巡りを調節する“肝”を落ち着かせて激しく動く気を鎮め、気持ちを安定させます。
- 菜の花…気を下へと向かわせ、お通じ含めたデトックスをサポート。血の巡りを良くするのでお肌のくすみ対策にも◎
- 紫 蘇…胃腸の気の乱れを調えます。胸がつかえる、ため息が多い時にも良いでしょう。体を温めるので初春の寒い時期に◎
- 赤紫蘇のアイオリソースにお好みで少量のすりおろしニンニクを入れても美味しいです。
- イカやはまぐりにもホタテと同じような働きがあるので食材を変えて楽しんでください。